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フィールドネット便り
No.29 2025/1/31
フィールドワーカーの知と知をつなぐ
Fieldnet からの情報をお届けします
Website:https://fieldnet-aa.jp/
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目次
【1】事務局より
【2】フィールドネット・ラウンジ
【3】イベント情報
【4】公募等
【5】出版等
【6】『FIELDPLUS』より
【7】編集後記
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【1】事務局より
◆Fieldnetのウェブサイトに「世界のフィールドから」というページが加わりました。ここでは、フィールドワーカーが世界各地で感じたことを、写真とともに日記風につづっていきます。
https://fieldnet-aa.jp/fromfields/
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【2】フィールドネット・ラウンジ
通称「ラウンジ」は、次世代の研究者が企画する研究集会です。毎年度フィールドネットのメンバーから企画を公募しています。今年度は3件が採択されました。以下はこれから開催される企画です。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/lounge/
◆タカラヅカの中東・イスラーム:宝塚歌劇に見る日本的オリエンタリズム
日 時:2025年2月7日(金)13:30~18:15
場 所:東京外国語大学研究講義棟1階 101教室
趣 旨:日本の大衆演劇、宝塚歌劇における中東・イスラームの表象の諸相とその社会への影響を、日本的オリエンタリズムの観点から検討します。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/lounge/20250207.html
◆交差する生活:東アジア3国におけるムスリム移民の生活実践と社会的ダイナミクス
日 時:2025年2月8日(土)13:00~17:00
場 所:東京外国語大学AA研マルチメディア会議室(304)
趣 旨:日本、韓国、台湾に暮らすムスリム移民の日々の生活やコミュニティのつながりを探り、国家の「統合」政策だけでなく、人々がどのように地域社会と関わっているのかを考えます。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/lounge/20250208.html
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【3】イベント情報
◆みんぱく創設50周年記念 みんぱく映像民族誌シアター
日 時:2025年2月2日(日)、2月11日(火・祝)
場 所:第七藝術劇場
主 催:国立民族学博物館
紹介文:国立民族学博物館製作オリジナルDVD「みんぱく映像民族誌」シリーズから収録作品を上映し、監修者によるトークをおこないます。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-minpakueizouminzokushi20241211.html
◆Readers of the Qur’an: Beyond Boundaries
日 時:2025年2月9日(日)12:50〜18:00
場 所:東京外国語大学AA研大会議室(303)
主 催:東京外国語大学AA研
紹介文:クルアーンの朗誦に始まり、多様なバックグラウンドをもつ登壇者らが、それぞれの異なる立場や地域・言語をまたいだ経験から、「クルアーンをよむ」ということについてお話しします。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-readersofquran20250129.html
◆Aviad Moreno氏講演会
日 時:2025年2月10日(月)13:30〜15:00
場 所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム4
主 催:鶴見研究室(東京大学大学院総合文化研究科)、共催:日本ユダヤ学会
紹介文:中南米、ヨーロッパ、イスラエルなどスペイン語系のモロッコ・ユダヤ人ディアスポラについてご著書のあるAviad Moreno氏(ベングリオン大学)をお招きして、講演会を開催します。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-lecturemoreno20250129.html
◆第4回イスラーム信頼学国際会議 “Overcoming the Divide: Connectivity and Trust Building for Middle East Peace”
日 時:2025年2月22日(土)・23日(日)・24日(月・祝)
場 所:東京大学本郷キャンパス山上会館大会議室
主 催:科研費学術変革領域研究 (A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」
紹介文:イスラーム信頼学プロジェクトでは3日にわたって国際会議を開催します。基調講演ではパレスチナと中東和平についてガッサン・ハージ氏とジェームス・レントン氏にご講演いただきます(同時通訳有り)。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-overcomingdivide20250129.html
◆みんぱく創設50周年記念国際シンポジウム「22世紀のミュージアム―未来のコミュニケーション空間を創造する」
日 時:2025年3月8日(土)13:30~17:00、3月9日(日)9:30~17:00
場 所:国立民族学博物館 みんぱくインテリジェントホール(講堂)/オンライン
主 催:国立民族学博物館
紹介文:本シンポジウムでは、近年研究が盛んになりつつある「デジタル・ヒューマニティーズ」、「デジタルヒューマニズム」、「デジタルヘリテージ」といったコンセプトを中心に議論を進め、未来の博物館の可能性を考える。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-22museum20250108.html
◆【参加者募集】ワークショップ“Curating Visual Anthropology: Multimodal Approaches in Applied Visual Anthropology”
日 時:2025年3月5日(水)〜3月9日(日)
場 所:東京外国語大学AA研
共 催:東京外国語大学フィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)、AA研基幹研究人類学班
紹介文:Taylor&Francisの"Visual Anthropology"の編集長を講師に迎え、映像人類学とキュレーションをテーマにしたワークショップを開催します。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-visualanthropology20250129.html
◆公開シンポジウム「わたしたちの食をまもる植物保護科学の未来」
日 時:2025年3月11日(火)13:30〜17:05
場 所:東京大学安田講堂/オンライン
主 催:日本学術会議農学委員会植物保護科学分科会
共 催:日本農薬学会
紹介文:本シンポジウムでは、農作物に使用される化学物質の安全性評価について学ぶ。未来の植物保護科学の発展を担う人材、一般市民にも食料供給の要を担う化学農薬に理解を深めてもらうことを目指す。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-shokuwomamoru0250129.html
◆【AORI・JAMSTEC共催】「海と地球のシンポジウム2024」
日 時:2025年3月12日(水)、13日(木)
場 所:東京大学弥生キャンパス 弥生講堂(ハイブリッド開催)
共 催:東京大学大気海洋研究所(AORI)、海洋研究開発機構(JAMSTEC)
紹介文:研究船等を利用する多様な分野における最新成果が発表されます。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-oceanearth20241002.html
▽開催中の展示等
◆企画展「貝類展:人はなぜ貝に魅せられるのか」
会 期:2024年11月26日(火)〜2025年3月2日(日)
場 所:国立科学博物館日本館1階 企画展示室、中央ホール
主 催:国立科学博物館
紹介文:多くの貝塚に示されるように、貝類は先史時代から人類の生活を支え、現代においてもなおさまざまな形で人々の生活や文化を彩り続けています。本展をきっかけに、奥深いシェル・ワールドに足を踏み入れてみませんか。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-kairuiten20241218.html
◆展示「源氏物語の新世界―明け暮れ書き読みいとなみおはす」
会 期:2025年1月11日(土)〜3月16日(日)
場 所:たましん美術館
主 催:国文学研究資料館、たましん美術館
紹介文:本展示では、『源氏物語』がその強靭な生命力をもって歩んできた歴史を、写本や版本、絵入り本、画帖や絵巻、屏風や掛け軸などの貴重な資料とともにたどっていきます。ギャラリートーク等の関連イベントも開催します。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-genjimonogatari20241218.html
◆「PART OF THE ANIMAL 動物と人間のあいだ」
会 期:2025年1月21日(火)〜4月20日(日)
場 所:生活工房ギャラリー(3F)
主 催:公益財団法人せたがや文化財団生活工房、その他
紹介文:絵や詩、音楽、演劇、踊りを通じた〈動物をえがく〉ことについて、人類学・芸術学・生物学・比較文学の研究者たちのフィールド調査や、アーティストたちの思索をたどり、「動物と人とのあいだ」の回路をひらく展覧会です。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-partoftheanimal20250129.html
▽予告
◆写真展「展示でフィールドワークする——スリランカ編2025」
会 期:2025年2月17日(月)〜3月2日(日)
場 所:東京外国語大学AA研1F展示室
主 催:東京外国語大学フィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)
紹介文:人類学者の土田亮さんがスリランカで撮影した写真をもとにした組み写真の展示「展示でフィールドワークする——スリランカ編2025」を開催します。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/event-tenjifieldwork20250129.html
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【4】公募等
◆NHKアーカイブス学術利用 2025年度前期公募
締 切:2025年2月3日(月)17時
紹介文:NHKより「NHKアーカイブス学術利用」(閲覧期間2025年4月~9月)の募集が出ています。研究者が閲覧室で研究テーマに沿った番組を選んで学術的に利用するものと、NHKの各部門と「連携」して進める2つのタイプで募集しています。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/call-nhkarchives20250128.html
◆公益財団法人三菱財団 2025年度研究助成の公募
締 切:2025年2月3日(月)
紹介文:自然科学分野対象の研究助成の公募が出ています。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/call-mitsubishi20241120.html
◆京都大学東南アジア地域研究研究所 環境共生研究部門教員公募
締 切:2025年2月5日(水)
紹介文:自然環境の利用・保全や地域住民の健康等に関して、人文社会科学系の研究者と協働して国際共同研究を推進し、当該分野における教育を担うことができる教員を募集しています。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/call-kyotocseas20250115.html
◆公益財団法人山田科学振興財団 2025年度研究援助募集
締 切:2025年2月28日(金)
紹介文:「自然科学の基礎研究」に特化する研究援助(学会・個人推薦枠 / 女性活躍支援枠 / チャレンジ支援枠)の募集です。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/call-yamadakagaku2025.html
◆東北大学東北アジア研究センター 基礎研究部門教員公募
締 切:2025年3月31日(火)
紹介文:朝鮮半島に関わる近現代史・国際関係論・政治学・文化人類学などの地域研究を専門とする教員を募集します。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/call-cneastohoku20250129.html
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【5】出版等
◆愛と孤独のフォルクローレ:ボリビア音楽家と生の人類学
書誌情報:相田豊、世界思想社、2024年12月
紹介文:南米ボリビアで「新しい音楽」として興隆したフォルクローレ。個人の物語を愛し、他者の音を聴かず、堂々と嘘を楽しむ…。共に演奏し、木を伐り、考える中で導かれた、ポスト関係論の人類学。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/book-aitokodoku241218.html
◆多軸的な自己を生きるー交錯するポジショナリティのオートエスノグラフィ
書誌情報:沼崎一郎(監修)、西川慧、リーペレス・ファビオ、中野惟文、包双月(編)、東北大学出版会、2024年3月
紹介文:エスニシティ、ジェンダー、宗教、食、そして人類学。人は誰しも歴史的・構造的に位置付けられた複数のポジショナリティ間で揺れ動く。フィールドとホームで葛藤する9名の人類学者たちによるオートエスノグラフィ。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/book-tajikutekinajikowoikiru250122.html
◆世界ぐるぐる怪異紀行~どうして“わからないもの”はこわいの?~
書誌情報:奥野克己、河出書房新社、2024年5月
紹介文:この本は、9名の文化人類学者が世界各国地域で行ったフィールドワークで見聞きした怪異を紹介するものです。怪異をめぐる人びとの語りや背景を通して、自分とは異なる「わからないもの」への接し方を考えます。
詳 細:https://fieldnet-aa.jp/member-info/book-kaiikikou250129.html
◇過去の情報はこちらから
https://fieldnet-aa.jp/member-info/publications/
◇情報のご提供はこちらから
https://fieldnet-aa.jp/contacts/member-request.html
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【6】『FIELDPLUS』より
◆バックナンバー紹介
フィールドワークの喜びは「偶然の出会い」の重なりにあります。そうして研究の扉が大きく開いたときに…。
第25号(2021年1月号)
奥出雲のことばから「日本祖語」の姿を探る――伝統方言の記述と日本語の歴史 --平子達也
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/field-plus/25
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【7】編集後記
2025年になりました。今年もよろしくお願いします。
「世界のフィールドから」には、今月も新しい記事が加わっています。ぜひリンクをご覧ください。
https://fieldnet-aa.jp/fromfields/
若手フィールドワーカーによる企画を応援するフィールドネット・ラウンジを主催しています。1月25日には「イスラーム圏に交響するイブン・アラビー思想」が盛況のうちに開催されました。2月7日、8日にも魅力的な企画が2件続きます。
https://fieldnet-aa.jp/lounge/
「イベント情報」は、さまざまな分野から12件、「公募等」には、研究助成・教員公募など、5件の情報をいただいています。「出版等」には、フォルクローレ、怪異譚、ポジショナリティと、個性的な3冊の本をご紹介いただきました。ぜひご覧ください。
今後も情報提供をお待ちしています。
■各種情報のご提供はこちらから
https://fieldnet-aa.jp/contacts/member-request.html
いよいよ春のフィールドワーク・シーズンが近づいてきました。『FIELDPLUS』の記事を読んで、調査時のワクワク感と焦燥感を先取りしましょう。
2025年巳年。フィールドネットを通して皆さんとどんどんつながっていけますように!
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