2014年3月 8日

自助グループのエスノグラフィー:相対化を通じてみる『自助グループ』の輪郭

2014年3月8日(土)フィールドネット・ラウンジ企画
シンポジウム「自助グループのエスノグラフィー:相対化を通じてみる『自助グループ』の輪郭」

日時 2014年3月8日(土)14:00-18:30
場所 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所3階大会議室(303)
[アクセス http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/about/access 
言語 日本語
※参加自由、予約不要
主催 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)
報告 報告書(PDF)

【概要】

日本においては1980年代に萌芽した、病気の当事者によって運営される「自助グループ」は、病気に向き合う上での1つの形態としてすでに一般的なものとなった。しかし、自助グループについての疾患別の報告はあるものの、異なった疾患の自助グループを比較する試みはいまだ見られない。
現代日本における「自助グループ」はいかに同じで、いかに異なり、どのような可能性と問題を抱えているのであろうか?
本シンポジウムは、文化人類学を専門とする若手研究者6名が、「集合と生成」、「維持」、「回復」、「親」、「医療」、「企業」をキーワードに、異なる6つの病気の自助グループを相対化し、「自助グループ」という集合体の輪郭を描こうとする萌芽的かつ挑戦的な試みである。

【キーワード】

当事者、分断、維持、回復、医療者、企業、お金、病気、親
ひきこもり、エイズ、アトピー性皮膚炎、摂食障害、発達障害、糖尿病

【プログラム】

はじめに 「趣旨説明」
14:00~14:10 磯野真穂 自助グループの相対化という試み~意義と方法
第I部 「自助グループという存在~生成、維持、回復のかたち」
14:10~14:35 堀口佐知子(テンプル大学ジャパンキャンパス) 自助グループに集う人々:「ひきこもり」の場合を中心に
14:35~15:00 新ヶ江章友(名古屋市立大学) 分断を超えて:「エイズ」の場合を中心に
15:00~15:25 牛山美穂(早稲田大学) 回復のさまざまな形:「アトピー性皮膚炎」の場合を中心に
(休憩:10分)  
第Ⅱ部 「当事者を取り巻く人々」
15:35~16:00 照山絢子(ミシガン大学/慶應義塾大学) 親子関係をめぐって:「発達障害」の場合を中心に
16:00~16:25 磯野真穂(早稲田大学) 自助グループと医療の関係:「摂食障害」の場合を中心に
16:25~16:50 濱雄亮(早稲田大学) 患者会と企業の協力関係:「糖尿病」の場合を中心に
(休憩:10分)  
第Ⅲ部 「質疑応答」
17:00~17:20 福井栄二郎 (島根大学)
17:20~17:40 熊谷晋一郎 (東京大学
17:40~18:30 ディスカッション

問い合わせ先:新ヶ江章友 (shin_aki2007@yahoo.co.jp)