フィールドネット・ラウンジ Fieldnet Lounge

2023年

2024年2月17日

終了しました

越境するケア:インド・アフリカ・英国をつなぐ<社会的なもの>の学際的考察

20世紀初頭の西欧諸国による植民地化を機に、東アフリカには多数のインド系の人々が移住し、アフリカにおけるインド系の共同体を形成することになる。その後の1972年のウガンダからのインド系移民強制追放に顕在化されるように、インドとアフリカは複雑に絡み合った歴史を抱えてきたのだが、それにもかかわらずインド研究者はアフリカに、アフリカ研究者はインドに十分な目を向けてきたとはいえない。本ワークショップでは、旧大英帝国の植民地主義下の歴史・記憶によってつながれたインド・アフリカ・英国において、インド系ディアスポラがどのように在地の「インド人」・アフリカ人・英国人などさまざまなアクターと交渉しながら独自の<社会的なもの>──フォーマルな社会福祉の制度/インフォーマルな人と人とのつながり──を形作ってきたのか、ケアの文化に焦点を当てて学際的視座から明らかにすることをめざす。

2023年12月 3日

終了しました

多様な社会・環境系を可視化する:レジリエンスからロバスト性へ

本シンポジウムは、農業・農村の問題の科学的解決を目指す研究と、これらを取り巻く社会動態の解明を目指す研究を融合的に取り扱いながら、肥沃な三日月地帯とその周辺域に迫るものである。両分野において得られる時系列データについて、モデル化や解析などの数学的手法と、フィールドワークを含む社会科学的手法を提示し合いながら、地域の多様で複雑な社会・環境システム(socio-environmental system)について意見交換を行うことを目的とする。個別の科学的事象の解明とともに、社会政治的背景のより正確な理解とを同時に行うことで、有用な提言が可能となると考える。本シンポジウムが新たに提示するのは、同地域の脆弱性に取り組むための知見や方法を共有し、脆弱性の限界を克服するための、ロバスト性という概念である。ロバスト性とは、社会や環境における不安定な平衡点やレジーム・シフトを許容しながら、摂動を巧みに制御することでリスク回避へと導く。多様な集団を抱える肥沃な三日月地帯においてはロバスト性の実現こそが、目指すべき目標となるのではないだろうか。シンポジウムの参加者は、肥沃な三日月地帯の多様な社会・環境に関する複雑なシステムを可視化するための異なる方法論、統計分析、化学分析、数学モデリングなどを検討していく。

2023年3月11日

終了しました

不確実性と対話する人類学:法律・経済・芸術・宗教の現場から

本研究会の目的は、法律、経済、芸術、宗教といった領域から、現地調査をもとに「不確実性」という概念と対話し、日々変化する確実性なき現代社会に新しい解釈を提供することです。 不確実性(uncertainty)という語は、近年になって異なる学問分野において様々な意味合いで使用されており、本研究会ではA・アパドゥライの『不確実性の人類学』(2020、原著は2016)に着目します。