フィールドネット・ラウンジ Fieldnet Lounge
2025年2月 7日
タカラヅカの中東・イスラーム――宝塚歌劇に見る日本的オリエンタリズム――
趣旨
本シンポジウムでは、中東・イスラーム地域を研究対象とし、専門分野を異にする研究者らが、フィールドワークおよび資料調査で得られた知見を活かし、日本の大衆演劇、宝塚歌劇における中東・イスラームの表象の諸相とその社会への影響を、日本的オリエンタリズムの観点から検討する。この検討を通じて、宝塚歌劇団が、中東世界の表象において、西洋から投射されたオリエンタリズムの見方を踏襲しながらも、東洋である日本の視点をも反映させていた点を明らかにする。そうして、「日本的オリエンタリズム」と呼びうるものの一例を提示する中で、日本の文化表象研究に一石を投じることを目的とする。同時に、本シンポジウムは、宝塚歌劇における中東・イスラームの表象という共通のテーマで、若手研究者たちが自身の専門知識を出し合い研究者間のネットワーキングを行う試みでもある。
プログラム
13:30-13:35 | 開会の挨拶 アジア・アフリカ言語文化研究所 |
13:35-13:45 | 趣旨説明 村山木乃実(日本学術振興会/東京大学) |
13:45-14:10 | 「宝塚歌劇で描かれた北アフリカ」 黒田彩加(京都大学) |
14:10-14:35 | 「宝塚歌劇におけるオリエント」 濱中麻梨菜(東京大学大学院) |
14:35-15:00 | 「宝塚歌劇にみるペルシア」 村山木乃実(日本学術振興会/東京大学) |
15:00-15:15 | <コメント> 横山綾香(東京外国語大学大学院) |
15:15-15:30 | 質疑応答 |
15:30-15:40 | 休憩 |
15:40-16:05 | 「宝塚歌劇にみる中東世界と舞台化粧」 香月恵美子(早稲田大学) |
16:05-16:30 | 「宝塚歌劇団における中東文学の受容:ジェンダーとオリエンタリズムからの視点」 ナグラ・ハフィズ(バンハー大学) |
16:30-16:45 | 質疑応答 |
16:45-16:55 | 休憩 |
16:55-17:10 | <コメント> 横山綾香(東京外国語大学大学院) |
17:10-17:30 | 総合討論 |
17:30-17:40 | 閉会の挨拶 |
17:40-18:15 | 情報交換会 |
問い合わせ先
村山木乃実(企画責任者) mkonomi@g.ecc.u-tokyo.ac.jp * [at]を@に変更してご送信ください。