2024年2月17日

越境するケア:インド・アフリカ・英国をつなぐ<社会的なもの>の学際的考察

日時

2024年2月17日(土) 13:00-18:00

場所 ハイブリッド開催
京都大学 稲盛財団記念館中会議室(所在地:京都市左京区吉田下阿達町46)、およびオンライン会議室(Zoom)
参加方法 ・対面参加者は当日、会場に直接お越しください。
オンライン参加者は要事前登録
 参加登録はこちらから。
(締め切り:2024年2月16日(金)正午)
※参加無料
使用言語 日本語
共催 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)、環インド洋地域研究プロジェクト・京都大学拠点(KINDOWS)、科学研究費補助金基盤研究B「宗教的贈与が形づくる社会:インド系宗教における『徳の経済』の展開から」(研究代表者:濱谷真理子(京都大学)課題番号:21H00645)
  報告書(PDF)

要旨

20世紀初頭の西欧諸国による植民地化を機に、東アフリカには多数のインド系の人々が移住し、アフリカにおけるインド系の共同体を形成することになる。その後の1972年のウガンダからのインド系移民強制追放に顕在化されるように、インドとアフリカは複雑に絡み合った歴史を抱えてきたのだが、それにもかかわらずインド研究者はアフリカに、アフリカ研究者はインドに十分な目を向けてきたとはいえない。本ワークショップでは、旧大英帝国の植民地主義下の歴史・記憶によってつながれたインド・アフリカ・英国において、インド系ディアスポラがどのように在地の「インド人」・アフリカ人・英国人などさまざまなアクターと交渉しながら独自の<社会的なもの>──フォーマルな社会福祉の制度/インフォーマルな人と人とのつながり──を形作ってきたのか、ケアの文化に焦点を当てて学際的視座から明らかにすることをめざす。

プログラム

13:00-13:05 開会の挨拶:Fieldnetからの挨拶
13:05-13:20 趣旨説明:濱谷真理子(京都大学)
13:20-13:50

報告1 仲尾友貴恵(日本学術振興会/国立民族学博物館)
「タンガニーカ/タンザニア大陸部におけるコージャと社会福祉の実践:人々の間でどのように線は引き直されてきたか?」

13:50-14:20

報告2 森口岳(東洋大学アジア文化研究所)
「南アジア系ウガンダ人の『甘さと権力』:ウガンダにおけるサトウキビと砂糖によるケア、そして社会的断裂について」

14:20-14:30 質疑応答
14:30-14:45 休憩
14:45-15:15

報告3 濱谷真理子
「奉仕からボランティアへ:英国移民街レスターにおけるインド系移民のセーワー実践」

15:15-15:45

報告4 合﨑京子(浜松医科大学子どものこころの発達研究センター)
「英国の障害者福祉政策と多様化する精神障害者コミュニティの現在」

15:45-15:55 質疑応答
15:55-16:10 休憩
16:10-16:40

コメント 西真如(広島大学)・東聖子(近畿大学)

16:40-17:30 総合討論
17:30-17:55 情報交換会
17:55-18:00 閉会の挨拶:濱谷真理子

問い合わせ先

濱谷真理子(企画責任者) hamaya.mariko.83n[at]st.kyoto-u.ac.jp * [at]を@に変更してご送信ください。