みんぱく若手研究者奨励セミナー発表者募集

紹介文

「オンライン時代の民族を考える――アーカイブ・現地・インターネット空間へのアプローチ」をテーマに、参加者の研究の方法論的な特色を共有しつつ、民族に関する革新的な研究方法を考えるセミナーを開催します。

会期 2022年11月16日(水)・17日(木)
場所 国立民族学博物館 第4セミナー室(本館2階)
募集 参加無料/募集人数約7名
※詳しくは下記をご覧ください。
応募締切 2022年9月2日(金)必着
趣旨

民族はその意味や境界、使用法を大きく変化させてきた。民族をとらえるための様々な切り口が議論され、民族やエスニシティの自明性が問い直されている。そして、オンラインの日常化は、対面の共同体として考えがちであった民族を地理的な空間という制限から解放し、そのあり方に大きな転換を迫ることになった。同時に、研究者は研究資料やアーカイブをより積極的に使用できるデジタル環境のなかにある。これらのことはこの数年来、我々が直面してきたCOVID-19の世界的な流行が促進させてきたことはいうまでもない。

文化人類学や民族学がきたえてきた民族の概念、とらえてきた民族の実態が大きく変わり、民族を調査、研究する者が対象とする空間が拡大を続ける今日、我々は民族に対する研究方法をあらためて考える時期を迎えているのではないだろうか。

本セミナーでは、こうした問題意識のもとで、調査や研究の対象とされてきた民族をどのようにとらえることができるのかということをテーマにしたい。対面の共同体として描かれてきた先行研究をどのように読むか、オンラインのコミュニケーションが一般化することで民族はどう変化するのか、現地調査が制限されるなか、オンラインで公開された文書資料やアーカイブ等をどう活用するか、SNS等でモニター越しに参与観察したデータをどこまで信頼してよいか等々、参加者各自の研究の方法論的な特色を共有しつつ、民族に関する革新的な研究方法を本セミナーを通じて考えたい。

募集要項
セミナーの内容

1. 本館教員による問題提起
2. 発表者による研究発表
   各50分(口頭発表30分、質疑応答等20分)
3. 総合討論におけるみんぱく教員と発表者の議論
4. 本館の共同利用制度の紹介
5. 施設見学(図書室、収蔵庫など)
   ※アイヌの伝統儀式「カムイノミ」の見学も予定

表彰制度

1. 最も優秀な発表者に「みんぱく若手研究者奨励セミナー賞」を授与する。受賞者の名前と発表題目をホームページ等で公表する。
2. 発表者全員の要旨はホームページ等で公表する。また、発表者は『国立民族学博物館研究報告』(査読有)への投稿資格を得る。

応募資格

日本国内の大学院博士後期課程の大学院生あるいはPD、または左記に相当する研究歴を有し、積極的に参加する意志を持つ者。
 ※具体的事例に基づく研究発表をおこなうことが望ましい。

募集人数

約7名
応募書類に基づき本館学術資源研究開発センターにおいて選考のうえ、10月上旬に採否を通知する。

応募方法

書類をメールで送付。詳しくは下記サイトを参照のこと。

関連URL

「みんぱく若手研究者奨励セミナー」
https://www.minpaku.ac.jp/research/society/youngseminar

その他

1. セミナー開催期間中の宿泊場所は、各発表者が手配すること。
2. 発表者はセミナーの全日程に参加すること。
3. 応募書類は返却しない。
4. 本セミナーは、原則、一般公開していない。

応募/お問合せ先

〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館 研究協力課共同利用係
Tel : 06-6878-8347(ダイヤルイン) 
Fax : 06-6878-8479
メール: wakate-seminar★minpaku.ac.jp ※★印を@に変更して送信ください。