アンソロ×アート高円寺2026 ―文化人類学の表現を考える9日間―

紹介文 このイベントでは、アートと人類学の領域にまたがる研究者やアーティストによる近年の成果を、展示、映像上映、ワークショップ、パフォーマンス、トークなどを通じて紹介し、その方法論と思考、展開について考えます。
期間

2026年6月13日(土)~6月21日(日)

場所

高架下空き倉庫
東京都杉並区阿佐谷南2-36
アクセス:https://maps.app.goo.gl/GtMa7AwrmfF5RGxm8
  JR高円寺駅から徒歩6分
  JR阿佐ケ谷駅から徒歩9分

主催

一般社団法人 日本文化人類学会

共催

東京外国語大学フィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo),
アジア・アフリカ言語文化研究所基幹研究人類学「社会性の人類学的探求:トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序」・人類学カフェ

概要

文化人類学は、世界の多様な生き方や価値観を探求し伝えてきました。
それと同時に、自らの文化や既にある考え方の枠組みを疑い、見直すことで、世界の新たな理解を拓いてきました。その成果は主に民族誌や論文といったテキストとして提示されてきましたが、現在では映画や写真をはじめ、身体表現やインスタレーション、ワークショップなど、多様な形式へと広がりをみせています。これらの実践は、テキストだけでは捉えきれない知の可能性を切り拓いてきました。
このイベントでは、研究者やアーティストによる近年のこうした成果を、展示、映像上映、ワークショップ、パフォーマンス、トークなどを通じて紹介し、その方法論と思考、展開について考えます。

感じることから、新しい見方を探る9日間。

どなたでも参加できるプログラムを多数用意しています。
専門の方も、はじめての方も、お気軽にご参加ください。

プログラム

HP:https://jasca.org/symposium/public_lecture/symposium20260613-21/
※プログラムPDFは上記HPからダウンロードできます。

6月13日(土)
トーク

13時00分~14時30分
趣旨説明 村津蘭(東京外国語大学)

『住処と尊厳の再建―ナイロビ・ムクル地区の強制撤去から―』野口靖(東京工芸大学)、椎野若菜(東京外国語大学)
『離散するイメージ―ウベア島と進める映画の帰還プロジェクト―』シェレンバウム・ゾエ・セラン(早稲田大学)
『わたしたちのまとうもの―装い、音、環境をめぐる考察と実践―』西尾美也(東京藝術大学)、柳沢英輔(国立民族学博物館)、藤田瑞穂(京都市立芸術大学)

ワークショップ

14時30分~18時00分
『わたしたちのまとうもの―装い、音、環境をめぐる考察と実践―』
講師:西尾美也(東京藝術大学)、柳沢英輔(国立民族学博物館)、藤田瑞穂(京都市立芸術大学)
定員:20名
※10歳以上18歳未満は要保護者同伴
申込:事前申込制(先着順)申込はこちらから 
参加費:1000円(材料費)※会場にてお支払いいただきます。
持ち物:スマートフォン

高円寺の古着を素材に音の出る服を制作し、その衣服を身につけて街を歩きながら環境音を録音するワークショップ。制作した衣服とフィールドレコーディングを組み合わせ、都市のサウンドスケープと身体感覚の関係を体験的に探ります。最後に録音した音を共有し、装い・音・環境の関係について参加者同士で振り返ります。

6月14日(日)
ワークショップ

13時30分~14時30分 ※13:00受付開始
『What matters in transit ―貼って語る、大切なこと―』
定員:30名
申込:事前申込不要(先着順)
参加費:無料
講師:田沼幸子(東京都立大学)

A4サイズのコラージュ作品を各自で作り、語る、体験型ワークショップです。自分にとって大切な何かや出来事にまつわるものが映った写真をご持参ください(スマホに入っているものをその場でプリントすることも可能ですが、その場合はお早めにお越しください)。制作後は、たまたま隣り合った参加者と作品について語り合い、変わりゆく都市のなかで自分にとって何が大事かを見つめ直します。

トークセッション

15時00分~18時00分 
「高円寺で人類学を展示する!?」
登壇者:松本哉(素人の乱5号店)、小森真樹(武蔵大学)、松村圭一郎(同志社大学)

なぜ高円寺で文化人類学会の企画をやるのか? いま再開発に揺れる高円寺で人類学を「展示」する意味について、高円寺でリサイクルショップ「素人の乱」を運営し、『世界マヌケ反乱の手引書』でも知られる松本哉、欧米のミュージアム展示の歴史性を考察してきたアメリカ文化研究者の小森真樹、文化人類学者の松村圭一郎の3人が学問の枠をこえて自由に語り合う。
※セッション後にパフォーマンスも予定しています。

6月15日(月)
~6月19日(金)

ご自由に展示をご観覧ください

6月20日(土)
ワークショップ

13時00分~15時00分 ※12:30受付開始
「仮面を通して出会うバリ―演じて、遊んで、変身しよう―」
定員:15名
申込:事前申込制(先着順)申込はこちらから
参加費:無料
講師:吉田ゆか子(東京外国語大学)
出演:長澤英知(俳優)、黒木歩(俳優)、塩谷智砂(バリ舞踊家)、飯塚宜子(京都大学)、園田浩司(新潟大学)
共催:マナラボ 環境と平和の学びデザイン

インドネシアのバリ島で結婚式から葬式まで様々な儀礼の際に上演される仮面劇「トペン」。本ワークショップでは、人類学者と役者と参加者が一緒になってこのトペンの高円寺版を即興的に創りあげます。参加は子供からシニアまで大歓迎。演劇経験が無くても大丈夫。バリの仮面や衣装を身に着けて遊び、演じることで、バリの世界観に触れます。

トークセッション

16時00分~18時00分 
『美術展制作の構造の中に組み込んだ「対話」を公開する―東京・高円寺=ルワンダ・ムサンゼ―』
登壇者:SOS(ふくだぺろ(京都大学)、西野正将(アーティスト)、小森真樹(武蔵大学))+角尾宣信(和光大学)

展覧会の制作過程に組み込まれた〈対話〉のプロセスそのものを公開する、ワークショップ型パフォーマンス。東京・高円寺とルワンダ・ムサンゼをオンラインで接続し、表象文化論者・角尾宣信による批評を手がかりとして、歴史やトラウマ、そしてそれらをいかに表象し継承するかをめぐる語りを交わします。ゲスト・登壇者、さらに来場者へと開かれた〈対話〉を通じて、展示をめぐる対話そのものをひらかれたパフォーマンスとして立ち上げることを試みます。

6月21日(日)
ワークショップ

13時00分~14時30分 ※12:30受付開始
『組み写真を通してフィールドワークを学ぼう―ベナン編2026』
定員:30名
申込:事前申込不要(先着順)
参加費:無料
講師:藤田周(立命館大学)、村津蘭(東京外国語大学)

このワークショップでは、フィールドにおいて撮影された写真を、複数の写真を空間的に配置した「組み写真」として並び替えることによって、フィールドの経験について思考し表現する方法について学んでいきます。フィールドでの撮影、今回は、西アフリカ・ベナンのフィールドワークにおいて撮影された写真を見ながら「フィールドワーク」します。組み写真を編集することで、フィールドワークから思考する「かのような」体験をしてみませんか?

トーク

15時00分~16時20分
『民族誌的現前の生成―ガーナ看板工房における徒弟制・帰還・映像―』森昭子(東京外国語大学)
『売り物であり、贈り物であり、、、―ナイジェリアで知ったアート―』緒方しらべ(東京外国語大学)
『路上解放を〈演じる〉―「素人の乱」と直接行動のマルチモダリティ―』江上賢一郎(東京藝術大学)

パフォーマンス

16時30分~17時30分 
サウンドシネマ 『不可視の地図を歩く』 詩の朗読:川瀬慈(国立民族学博物館)+DJ:森靖弘
ライブ『街の隙間を表現する』 ほりえだいすけ(ミュージシャン)

総合司会:村津蘭(東京外国語大学)

展示

展示期間:6月13日(土)~ 6月21日(日)
開場時間:11:00~18:00 
ご自由にご観覧ください。プログラム実施中も観覧可能です。(ワークショップ中、および20日(土)11:00~15:30までを除く)

『住処と尊厳の再建』野口靖(東京工芸大学)、椎野若菜(東京外国語大学)
ナイロビのムクル・スラムの、強制撤去から帰還住民の生活再建を記録。360度パノラマ写真とインタビューを統合したバーチャルツアーにより、鑑賞者は住居内を探索しながら、住民の人生の語りに耳を傾けることになります。

『珊瑚ゲーム』 シェレンバウム・ゾエ・セラン(早稲田大学)
ウベア島で拾ったサンゴを使い、参加者が形に導かれて詩を作る玩具のような作品。偶然と言葉を通して、場所の記憶や風景、島との見えないつながりを呼び起こします。

『わたしたちのまとうもの―装い、音、環境をめぐる考察と実践―』 西尾美也(東京藝術大学)、柳沢英輔(国立民族学博物館)、藤田瑞穂(京都市立芸術大学)
これまでに実施してきたワークショップや展示の記録写真・映像を中心に、西尾美也、柳沢英輔による共同作品《迷彩の滝行》を展示します。衣服を介して環境音や身体感覚を再構成する試みを紹介し、装い・音・都市環境の関係について来場者と共有します。

『交換としての看板絵 ―ガーナと日本のあいだで―』 森昭子(東京外国語大学)
ガーナの看板工房での師弟関係と対話から生まれた二作品の展示。個人と国家、歴史と現在が交差するなかで、アイデンティティの交換と相互関係の生成を視覚的に提示します。

『売り物であり、贈り物であり、、、―ナイジェリアで知ったアート―』緒方しらべ(東京外国語大学)
ナイジェリアの若手アーティスト、アデモラ・オジョの絵画作品一点を展示。また、並置するパネルにて、オジョと作品について、ナイジェリアの地域社会と現代美術市場を含めた背景を文化人類学的に解説します。

その他

※トーク、トークセッション、パフォーマンスは事前申込不要・参加費無料です。席は自由席で先着順・入退場自由のプログラムとなります。座席のご用意は40~50席程度となります。ワークショップについては、各ワークショップ詳細をご覧ください。

※展示については、期間は6月13日(土)~ 6月21日(日) 時間:11:00~18:00となります。入場無料。プログラム実施中も観覧可能です。(ワークショップ中、および20日(土)11:00~15:30までを除く)

本イベントは、JSPS科研費JP25HP0002の助成および、 公益信託澁澤民族学振興基金・民族学振興プロジェクト助成を受けたものです。

申し込み方法

事前登録要のワークショップ以外は、申込不要・出入り自由です。

参加費

特定ワークショップ以外は無料です。

言語

日本語

連絡先

お問い合わせ先: 企画者・村津蘭(東京外国語大学)E-mail: muratsu_ran[at]aa.tufs.ac.jp(@を[at]に置き換えています。)

URL

https://jasca.org/symposium/public_lecture/symposium20260613-21/