特別展示 都市-アーケオロジー

紹介 「人骨が加工されたのは、良渚遺跡群が都市だったからか?」この疑問を起点に、東アジアにおける「都市」の誕生を議論した研究論文を展示する。
形式 展示
会期 2024年5月31日(金)〜2024年8月30日(金)
※開館日:開館カレンダーのページをご覧ください
※開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
会場

東京大学総合研究博物館 本館企画展示室
(東京大学本郷キャンパス内)東京都文京区本郷7-3-1

入館料

無料

概要・趣旨

本展示は、遺跡から出土する遺物や遺構をてがかりに、考古学者がどのように過去の社会や人々の暮らしを復元するのか、その議論を紹介する「研究展示」である。本研究では、東アジア最古の都市とされる中国浙江省の良渚遺跡群を取り上げる。遺物や遺構の組み合わせ、ときには人骨の化学分析によって得られた情報によって、「都市」という空間のもつ特殊な性質や機能を明らかにすることを試みる。考古学者の頭の中をのぞき込んだつもりで、展示を読み解いて欲しい。

本展示を通して、実験や観察を積み上げることで新しい問いが明らかになっていく、研究の醍醐味を少しでも感じていただけば幸いです。

目 次
 要旨 本展示の趣旨
 序論 資料と方法:良渚遺跡群の考古学的背景
    問題の所在「人骨が加工されたのは、ここが都市だったからか?」
 本論 資料01 巨大ダムの証拠となった土嚢
    資料02 井戸から示される人口集中と環境汚染
    資料03 玉器製作工房の社会的背景
    資料04 特異な加工人骨群と動物骨の加工痕
    資料05 玉琮の変遷と社会的背景
    資料06 刻画符合土器と文字の起源
    資料07 焼失した貯蔵庫と米の由来
    資料08 樊城堆文化の鼎と良渚文化の鬹
    資料09 雑穀を食べていた「異邦人」
    資料10 中国文明の成立と良渚文化の記憶
 考察 都市の特質と文明の起源
    西アジア初期都市の共通性
 補遺 (映像資料)玉器再現実験、現代の玉器工房など
    (分析装置)加速器分析装置、安定同位体比質量分析装置

主催・その他

主催:東京大学総合研究博物館
共催:文部科学省科学研究費助成事業 学術変革領域(A)「中国文明起源解明の新・考古学イニシアティブ」
展示協力:浙江省文物考古研究所、鳥取大学医学部

URL 東京大学総合研究博物館
特別展示 都市-アーケオロジー
https://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2024city-archaeology.html