フィールド研究を社会へとひらく「ワークショップ」という手法

紹介文 フィールド研究の成果や、調査の過程での発見や経験を、アカデミアの枠を超え幅広い人々と共有し、共に感じ、考える方法として、「ワークショップ」に着目し、その可能性を探求します。
開催日

2025年11月15日(土) 13:30~16:30

場所

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所303大会議室 

主催

東京外国語大学フィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)

概要

わたしたちのフィールド研究の成果や、調査の過程で得た発見・経験を、アカデミアの枠を超えて、子どもから大人まで幅広い人々と共有し、共に感じ、考えるにはどのような方法があるでしょうか。 本イベントでは、その一つとして、「ワークショップ」という手法に注目します。東京外国語大学に2023年度より設置されたTUFiSCoは、「社会との共創」をテーマの一つに掲げ、一般市民向けの多様なイベントを開催してきました。当日はその事例を出発点としながら、参加者と一緒に実践形式で新たなワークショップを構想し、その可能性を探求します。 

プログラム

1. 趣旨説明 吉田ゆか子・塩原朝子(TUFiSCo) 13:30-13:40
2. 事例紹介① 「地球たんけん隊バリ島の仮面で変身しよう!----仮面劇ワークショップの実践から学んだこと」吉田ゆか子(TUFiSCo) 13:40-14:10
3. 事例紹介② 「耳と目で旅するチベット----紙芝居・なぞなぞ・歌で構成した企画を振り返る」星泉(TUFiSCo) 14:10-14:40
4. コメント 中野民夫(東京工業大学名誉教授)14:40-15:00
   休憩(10)
5. 実践コーナー「ワークショップを企画しよう」15:10-16:10
・「話題提供」村山木乃実(TUFiSCo)
・ディスカッション
6. 全体の振り返り16:10-16:30

● 実践コーナー「ワークショップを企画しよう」では、村山さんの研究を題材にしながら、どのようなワークショップ化が可能か考えます。参加人数が多ければ、グループを分け、村山さん他、希望する参加者数名の研究を取り上げて行います。希望者が多かった場合には、ご要望に沿えないこともあります。その際はご了承ください。

登壇者プロフィール

吉田 ゆか子
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授
専門は文化人類学で、インドネシア・バリ島の芸能や関連する儀礼、仮面文化を研究している。2022年より、飯塚宜子が率いるマナラボと共に、バリ島の仮面を使ったワークショップを実践している。主著に『コロナ下での芸能実践 場とつながりのレジリエンス』(共編著、春風社)、『バリ島仮面舞踊劇の人類学 人とモノの織りなす芸能』(風響社)。

星 泉
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授
チベット語文法研究、チベット文学翻訳研究、チベット・ヒマラヤ地域の牧畜文化研究に取り組んでいる。研究で得られた知見を一般向けに展開する各種イベントを企画、実施している。主な訳書に『チベットのむかしばなし しかばねの物語』(のら書店)、『花と夢』(春秋社)など。

中野 民夫
東京工業大学(現 東京科学大学)名誉教授、歌うファシリテーター、屋久島本然庵主宰
広告会社に30年、同志社大学と東京工業大学に計11年勤め、2023年春定年退職。1990年前後に米国留学し、組織開発やワークショップを学ぶ。以降、人と人・自然・自分のつながりを取り戻すワークショップやファシリテーション講座、参加型授業を実践。主著に『ワークショップ 新しい学びと創造の場』、『ファシリテーション革命 参加型の場づくりの技法』、『学び合う場の作り方 本当の学びへのファシリテーション』(共に岩波書店)。

村山 木乃実
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員
2022年東京外国語大学博士課程修了。専門は宗教学、ペルシア文学。主著に『孤独と神秘 アリー・シャリーアティーの「沙漠論」にみる現代イランのイスラム思想』(作品社)。

申し込み方法
締め切り

要申し込み(11月13日締め切り)
こちらからお申し込みください

参加費

なし

言語

日本語

連絡先

TUFiSCo事務局 tufisco-office [at] aa.tufs.ac.jp([at]を@に変えてください)

URL

https://www.tufs.ac.jp/tufisco/ja/2025/09/15/20251115_tufisco_workshop.html