公開シンポジウム「人工知能で生命を追求する データ駆動による生命の理解—細胞から人の動きまで—」

紹介文

「一細胞から人の流れまで:データ駆動の生命科学、人工知能で生命を解く」というテーマのもとで、生命科学と情報科学・AIの研究者が一堂に会し、異分野間の連携による新たな研究領域の開拓を目指し、議論を行います。

形式

シンポジウム

日時

2025年1月 9日(木)13:00〜18:00

会場

日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)
(現地参加とオンラインのハイブリッド形式)

対象 どなたでもご参加いただけます。
概要/プログラム
趣旨

近年の計測技術のめざましい進展により、科学分野においては膨大な情報の取得が可能になり、これらの情報の解析を介した知識発見やデータ駆動的な予測がこれまで以上に重要になっている。生命科学においては、ヒトゲノム解読以降、さまざまなオミクス情報、分子構造情報、細胞や個体のイメージング情報などの生命情報ビッグデータが容易に取得できるようになり、個々の細胞の動作や相互作用から、疾患や行動パターンに至るまで、幅広いレベルでの理解や予測が進んでいる。人工知能(AI)技術の急速な発展は、これらの複雑なデータから新たな知見を引き出すための強力なツールとなっており、AIとデータ駆動の生命科学の融合は、医学や生物学の研究に革新をもたらし、社会全体にわたる影響を与える可能性がある。

本公開シンポジウムでは、「一細胞から人の流れまで:データ駆動の生命科学、人工知能で生命を解く」というテーマのもと、生命科学とAIの融合による最新の研究成果や今後の展望について議論する。生命科学と情報科学・AIの研究者が一堂に会し、異分野間の連携による新たな研究領域の開拓を目指す。

プログラム

13:00~13:10 開催挨拶
 有田正規(国立遺伝学研究所 生命ネットワーク研究室 教授)

【第一部】
13:10~14:40 (30分 質疑応答込)
司会 岡田眞里子(大阪大学 蛋白質研究所 教授)

分子から細胞まで

 「異形配偶子の成立機構の解明」
 林克彦(大阪大学 大学院医学系研究科・医学部 教授)

 「ライブイメージングで紐解く細胞の運命決定」
 小長谷有美(理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダー)

 「データ駆動による生命システムの薬物応答解析」
 山西芳裕(名古屋大学 大学院情報学研究科・複雑系科学専攻 教授)

14:40 ~14:50 休憩

【第二部】
14:50~16:20
司会 塚田信吾(NTT物性科学基礎研究所 フェロー/大阪大学ヒューマン・メタバース疾患研究拠点 招へい教授)

個体から集団まで

 「生命システムの研究に理論は必要か?」
 池上高志(東京大学大学院総合文化研究科 教授)

 「データ駆動で実現する、人と企業のマッチング」
 仲暁子(ウォンテッドリー株式会社 (代表取締役CEO)・市村千晃(同エンジニア)

 「生成AIを用いた脳内情報処理の解明と解読」
 小林一郎(お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系 教授)

16:20~16:30 休憩

【パネル討論】
16:30~17:30 
コーディネータ:
 島村徹平(東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教授)
パネリスト:
 池上高志(東京大学大学院総合文化研究科 教授)
 市村千晃(ウォンテッドリー株式会社 エンジニア)
 小長谷有美(理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダー)
 小林 一郎(お茶の水女子大学 理学部情報科学科 教授)
 林克彦(大阪大学 大学院医学系研究科・医学部 教授)
 山西芳裕(名古屋大学 大学院情報学研究科・複雑系科学専攻 教授)
 坂内博子(早稲田大学 理工学術院 教授)

17:50~18:00 閉会挨拶
野地博行(東京大学 大学院工学系研究科 教授)

参加費

無料

申込み

シンポジウムHPへのリンク先よりお申込み下さい

主催

日本学術会議統合生物学委員会・基礎生物学委員会・農学委員会・基礎医学委員会・薬学委員会・情報学委員会合同バイオインフォマティクス分科会、IUPAB分科会、生物物理学分科会

共催

大阪大学蛋白質研究所

問合せ先

岡田眞里子(大阪大学 蛋白質研究所 教授)
mokada(a)protein.osaka-u.ac.jp ※(a)を@にしてお送りください。

URL

日本学術会議
公開シンポジウム「人工知能で生命を追求する データ駆動による生命の理解 — 細胞から人の動きまで —」
https://www.scj.go.jp/ja/event/2025/371-s-0109.html