クルド・フェミニズムの軌跡:ハリデ・デュンダル/A Biography of Kurdish Feminism: Halide Dündar

形式 セミナー
紹介文 本セミナーではトルコ初のクルド女性組織(DDKAD)の指導的メンバーであり、初のクルド・フェミニスト雑誌(『ロザ』および『ジュジン』)の創刊に携わったハリデ・デュンダルの人生と闘いに焦点を当てる。
開催日

2025年5月29日(木)16:00〜18:00

場所

東京外国語大学本郷サテライト4F セミナー室 

主催

基盤研究B「現代の多様化と多様性尊重をめぐるムスリム・コミュニティの課題とその解決方法の研究」(24K03160)

概要/趣旨・
プログラム

本セミナーでは、トルコ初のクルド女性組織(DDKAD, 1978-80)の指導的メンバーであり、初のクルド・フェミニスト雑誌(『ロザ』および『ジュジン』, 1996年)の創刊に携わったハリデ・デュンダルの人生と闘いに焦点を当てる。ハリデ・デュンダルは、生まれつき右腕に障害をもちながら、社会主義革命家として、親クルド派のフェミニストとして活躍した。報告では、彼女のライフストーリーを軸として、1970年代のクルド社会主義運動の勃興、1980年軍事介入の影響とディヤルバクル刑務所事件、1990年代の暴力と強制移住がクルド女性運動に行動と理論の両面で与えた影響、そしてクルド問題に対するトルコ・フェミニズムの見解について論じる。クルド・フェミニズムの争点となってきた家族計画、名誉殺人、親族婚、児童婚などにも触れる。

プログラム:
16:00-16:10 開会(村上薫, アジア経済研究所)
16:10-17:10 講演(フアト・デュンダル氏, 東京大学東洋文化研究所/TOBB 経済技術大学)
17:10-17:50 質疑および議論
17:50-18:00 閉会

登壇者略歴:
フアト・デュンダル
オスマン帝国、現代トルコ、イラクにおける人口・アイデンティティ・政治の関係を専門とする歴史学者。近年はJSPS研究員として、オスマン帝国と日本における帝国崩壊後の移民の比較研究を行っている。主な著作に『数字の犯罪:統計がアルメニア問題に果たした役割』(ラウトレッジ, 2010年),「ステイタスクォ: 英国のイラク・クルド問題における統計の活用(1919~1932年) 」(ブランダイス大クラウン・ペーパー, 2012年), 「同化を測定する」(BJMES, 2014年), 「分類学の帝国」(MES, 2015年),『ヒジュラ、宗教、国家: オスマン帝国の移民政策 1856-1908年』(イレティシム、2022年),『クルド人フェミニスト:ハリデ・デュンダル』(イレティシム、2025年)などがある。

申し込み方法
締め切り

5月28日までに以下よりご登録ください。 Please register from here by May 28. https://us02web.zoom.us/meeting/register/6fhmL3PAQnGcfpWkxdRYZg 

参加費

不要

言語

英語

連絡先

emi-gto[at]aa.tufs.ac.jp [at]=@