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特別展「吟遊詩人の世界」

紹介文

吟遊詩人のパフォーマンスやそれらを成りたたせる物質文化を紹介するとともに、彼ら、彼女たちをはぐくんできた地域の人びとの息吹を伝えます。フィールドの吟遊詩人の諸相と地域社会を紹介する関連イベントも開催されます。

形式 企画展示
会期

2024年9月19日(木)~12月10日(火)※休館日:水曜日
10:00~17:00(入館は16:30まで)

場所

国立民族学博物館 特別展示館

主催・協力・後援等

主催:国立民族学博物館
協力:公益財団法人千里文化財団、国士舘大学、瞽女ミュージアム高田、東京学芸大学、豊岡市立日本・モンゴル民族博物館
後援:一般社団法人エチオピア・アートクラブ

観覧料

一般880円(600円)、大学生450円(250円)、高校生以下無料
※( )は、20名以上の団体料金/リピーターは団体料金を適用

概要

世界を異化(いか)する吟遊詩人。

歌と語りが誘う、もうひとつの世界。

各地を広範に移動し、詩歌を歌い語る「吟遊詩人」は古くから存在した。王侯貴族の系譜(けいふ)の語り部、戦場で兵士を鼓舞(こぶ)する楽師、権力者を揶揄(やゆ)する批評家、道化師、庶民の代弁者、ニュースを伝えるメディア、門付(かどづ)け芸人。吟遊詩人は、ときには畏怖(いふ)の対象とされ、ときには社会の縁(ふち)に追いやられてきた。
近年では、ポピュラー音楽界や消費社会、文化遺産保護運動とのつながりのなかで、芸能の様式や自身のイメージを変え生き延びてきた。吟遊詩人のパフォーマンスやそれらを成りたたせる物質文化を紹介するとともに、彼ら、彼女たちをはぐくんできた地域の人びとの息吹を伝える。

展示構成

1F:8つのフィールドの吟遊詩人の諸相と地域社会を紹介

・エチオピア高原の吟遊詩人
・タール沙漠の芸能世界(インド)
・ベンガルの吟遊行者と絵語り(インド、バングラデシュ)
・ネパールの旅する楽師
・瞽女(ごぜ)――見えない世界からのメッセージ(日本)
・うたが生まれる心の小道(日本)
・モンゴル高原、韻踏(いんふ)む詩人たちの系譜
・マリ帝国の歴史を伝える語り部

2F:通文化的な視点、研究の舞台裏を紹介

・ポピュラー音楽と吟遊詩人
主にレコードやCD、カセット、海外公演のポスターやチラシなどを展示。

・韻(いん)と抑揚(よくよう)、イメージの深淵(しんえん)
[1]モンゴルの韻踏む文学・口承文芸の解説
[2]エチオピアのイメージの世界「蠟(ろう)と金」の解説
[3]詩作体験コーナー――あなたも吟遊詩人――

・研究者のまなざし
吟遊詩人をどのようなアプローチで記録・研究してきたかについて、写真や動画等の映像音響資料をとおして解説。

その他

以下のような様々な関連イベントを開催しています。詳しくはこちらをご覧ください。

■みんぱくウィークエンド・サロン―研究者と話そう
・瞽女(ごぜ)の「サウンド・スケール」―音で知る、音に委ねる、音が生きる(10月6日(日)14:00~14:45)
・ベンガルの遊行詩人フォキル・ラロン・シャハの宗教世界(10月20(日)14:00~15:00)
・モンゴル高原、韻踏む詩人たちの系譜(10月27日(日)14:00~15:00)
・タール沙漠の芸能世界(11月3日(日)14:00~14:45)
・マリ帝国の歴史を伝える語り部の音楽世界(11月17日(日)14:00~14:30)
・ネパールの旅する楽師(11月24日(日)14:00~14:30)
・越境する韻律の世界(12月1日(日)14:00~14:45)

■みんぱく映画会
・世界の感触を取り戻せ!―目の見えない者は、目に見えない物を知っている(10月13日(日)13:00~16:20)
・映像人類学フォーラム「吟遊詩人をめぐる映像民族誌の視点――エチオピアとネパールの比較から」(10月26日(土)13:00~17:00)
・音楽ドキュメンタリー「The Path――パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ」(11月23日(土・祝)13:30~15:30)

■友の会講演会
・絵語りポトゥアの歌世界(10月5日(土)13:30~15:00)

お問い合わせ

国立民族学博物館 
電話: 06-6876-2151(代表) Fax: 06-6875-0401

関連URL

みんぱく創設50周年記念特別展「吟遊詩人の世界」https://www.minpaku.ac.jp/ai1ec_event/51494