みんぱく創設50周年記念特別研究シンポジウム「ポスト国民国家時代における民族――希薄化する概念、実体化する集団」

紹介 本シンポジウムでは、ポスト国民国家時代における民族の再編成の過程を全体論的な視点から捉える目的のもとで、博物館、国家、歴史、宗教、暴力という観点から、研究全体がもつ射程を提示し議論していく。
開催日

2024年6月29日(土)13:00~17:00(12:30開場)

場所

国立民族学博物館 第5セミナー室(本館2階)

プログラム・概要

趣旨

国立民族学博物館は、特別研究「ポスト国民国家時代における民族」として、ポスト国民国家時代における民族の再編成の過程を、文化、政治、経済、社会、環境、歴史等の全体論的な視点から捉えることを試みている。この目的のもとで、博物館、国家、歴史、宗教、暴力という観点から本テーマを探求する5つの研究プロジェクトを立てた。本シンポジウムでは、これら5プロジェクトを通して、特別研究全体がもつ射程を提示し議論していく。人類の共生社会の実現に向けて、問題解決を志向する文化人類学的研究の新しいパラダイム提唱にもなることを期待したい。

プログラム

13:00 挨拶 吉田憲司(国立民族学博物館長)

13:05 趣旨説明 宇田川妙子(国立民族学博物館)

13:20 – 13:40 
<民族と博物館>ポストナショナリズム時代の博物館の挑戦――少数/先住民族の文化をいかに展示するか
「対話のプロセスとしての展示」
鈴木紀(国立民族学博物館)

13:40 – 14:00 
<民族と国家>個人、帰属集団、国家の意思をめぐる相克の解明と多文化国家の実現
「権力のベクトル―民族の要求と国家の管理」
野林厚志(国立民族学博物館)

14:00 – 14:20
<民族と歴史>ルーツをめぐる政治学と共生の技法――ポスト国民国家時代の民族と「歴史」
「歴史の作用―民族の実体性と不定性」
松尾瑞穂(国立民族学博物館)

14:20 休憩

14:35 – 14:55
<民族と宗教>民族と宗教――もつれ合う排他性と包摂性
「宗教の民族化と脱民族化」
奈良雅史(国立民族学博物館)

14:55 – 15:15
<民族と暴力>政治的暴力・コンフリクトと民族
「暴力と変転する集合性」
丹羽典生(国立民族学博物館)

15:15 コメント 平井京之介(国立民族学博物館)

15:30 コメント 齋藤剛(神戸大学)

15:45 休憩

16:00 – 16:50 総合討論

16:50 – 17:00 閉会の辞

参加・申込方法

参加無料/要事前申込/定員70名[先着順])
イベント予約サイトからお申し込みください。

・事前予約・定員制(先着順)での開催となります。
・申込締切:2024年6月24日(月)17:00 [定員になり次第受付終了]
・本人を含め3名まで
・予約状況は、イベント予約サイトでご確認ください。
・定員に満たない場合のみ当日参加を受付けます。

言語

日本語

主催

国立民族学博物館

連絡先

国立民族学博物館 研究協力課国際協力係
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
E-mail:kokkyo★minpaku.ac.jp (★印を@に変更して送信ください)

関連URL

みんぱく創設50周年記念特別研究シンポジウム「ポスト国民国家時代における民族――希薄化する概念、実体化する集団」
https://www.minpaku.ac.jp/ai1ec_event/51873