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孤独と神秘:アリー・シャリーアティーの「沙漠論」にみる現代イランのイスラム思想
イラン革命のイデオローグとして知られる知識人、アリー・シャリーアティー。実は彼は、孤独だった…? シャリーアティーの主要な文学作品群『沙漠論』を通じて、彼の孤独という概念と神秘思想を検討した一冊。
イラン革命のイデオローグとして知られる知識人、アリー・シャリーアティー。実は彼は、孤独だった…? シャリーアティーの主要な文学作品群『沙漠論』を通じて、彼の孤独という概念と神秘思想を検討した一冊。
インドネシア東部、海上生活を営むサマの移動に密着。漁場の名、岩の名、岬の名……ひとつひとつ収集し、ナヴィゲーションに関わる言葉の体系を編み上げた。「漂海民」の環境認識、そしてかれらが視ている風景とは?
この本は、9名の文化人類学者が世界各国地域で行ったフィールドワークで見聞きした怪異を紹介するものです。怪異をめぐる人びとの語りや背景を通して、自分とは異なる「わからないもの」への接し方を考えます。
エスニシティ、ジェンダー、宗教、食、そして人類学。人は誰しも歴史的・構造的に位置付けられた複数のポジショナリティ間で揺れ動く。フィールドとホームで葛藤する9名の人類学者たちによるオートエスノグラフィ。
南米ボリビアで「新しい音楽」として興隆したフォルクローレ。個人の物語を愛し、他者の音を聴かず、堂々と嘘を楽しむ…。共に演奏し、木を伐り、考える中で導かれた、ポスト関係論の人類学。
サブ・サハラ・アフリカの広大な範囲で話されるバントゥ諸語の形態統語論的な多様性を、これまでに類を見ない規模で一望のもとに提示。国内研究者3名を含む国際的な共同研究ネットワークによる国際共著論文集。
カリブの「人食い人種」と、ルソーの「子どもの発見」という近代によって生み出され、近代というものを形づくってきた二つの「虚構」の発生と定着の過程、そして両者の関係を明らかにする。
様々な事情を抱えて田舎から上京し、都会のナイトクラブで働くことになった4人の若い女性たちの苦悩としたたかな生き方、そしてやがて訪れる悲痛な運命を、慈愛に満ちた筆致で描いたチベット語長編小説の邦訳です。
ガーナ南部における感染症対策について論じた第1部と日本における新型コロナウイルス感染症の流行の経験に基づいて書かれた第2部からなる本書は、生物医療批判を越えた新しい医療人類学の可能性を探っている。
昨今、注目される概念である「モビリティーズ」の論点を理論的に整理しつつ、移動する人々、国境、境界を具体的に論じる注目の書。とくに、非西洋の側から現代社会の流動性を捉え直そうとする試みは画期的である。