
感染症の医療人類学:ウイルスと人間の統治について
ガーナ南部における感染症対策について論じた第1部と日本における新型コロナウイルス感染症の流行の経験に基づいて書かれた第2部からなる本書は、生物医療批判を越えた新しい医療人類学の可能性を探っている。
ガーナ南部における感染症対策について論じた第1部と日本における新型コロナウイルス感染症の流行の経験に基づいて書かれた第2部からなる本書は、生物医療批判を越えた新しい医療人類学の可能性を探っている。
昨今、注目される概念である「モビリティーズ」の論点を理論的に整理しつつ、移動する人々、国境、境界を具体的に論じる注目の書。とくに、非西洋の側から現代社会の流動性を捉え直そうとする試みは画期的である。
2010年末に始まった「アラブの春」について、現場で感得された「身体性」の経験や、それを何とかして捉えようとするフィールドワーカーたちの意識と意欲をもとに編まれた一冊。
「辺境」とそこに生きる人々の営みからコロンビア社会の歴史(なりたち)と現在(いま)に迫る。コロンビアの経験から、日本や国際社会が抱える社会問題、社会的排除への取組みを考える一助となる啓蒙書。
歴史学・言語学・人類学の執筆者がフィールドとの関わりを語る一冊です。10年前の刊行ですが「フィールドに入る」、「フィールドワークを支えるもの」、「過去をフィールドワークする」3部構成で、参考になります。
2015年、巨大な被害を出したネパール大地震。復興へと動く被災者・地域をつなげたものは?災害と地域の関係性から復興活動を探究。
安全情報冊子『学部生の安全なアフリカ留学に向けて』という冊子がオンライン公開されています。留学だけでなくフィールドワークの際にも参考になりそうな一冊です。オンラインでご覧になれますのでぜひ。
1960年代の台湾の離島・亀山島の事例から中国の社会構造や中華文明を照射した先駆的民族誌を翻訳。さらに今日的観点から再読するために、陳其南の特別寄稿と共訳者ら7名による解題論文等を収録しています。
国立環境研の公式サイト「A-PLAT」に数年にわたり掲載された「地域の取り組み事例インタビュー」を再構成し、気候変動適応策について、包括的で、かつ豊富なビジュアルでわかりやすくまとめた初めての本。
凄惨な暴力の経緯とその後の課題。アフリカにおけるさまざまな紛争や暴力の論理と動態を、「無秩序」や「野蛮さ」のイメージから距離を置きつつ、その政治経済・歴史的側面に注目しながら解き明かす。