【フィールドネット・ラウンジ】躍動する南アジアのポピュラー音楽文化の諸相

Fieldnetをご活用いただく場として設けましたフィールドネット・ラウンジに採択された企画です。

ラウンジ企画一覧はこちらをご覧ください。(今年度の募集は締切ました)

日時

2022年12月11日(日)
13:00-17:00

場所 Zoomによるオンライン開催
共催 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)、東京外国語大学フィールドサイエンスコモンズTUFiSCo
参加方法 ※要事前登録 ※参加無料
参加登録はこちらから。
(締切:2022年12月9日(金)正午)
登録頂いた方にZoom情報をお送りします。

概要

多民族・多宗教・多文化が混在する南アジアでは、さまざまな音楽文化が人々によって奏でられ、歌い継がれてきた。そのような音楽文化は、ある時は共同体をつなぐ絆となり、ある時は権力に対しての抵抗運動となり、そしてある時は言葉にできない心情の表現となった。本ワークショップでは、南アジアにおいて発展してきたポピュラー音楽の諸相について議論を深める。

インドでは長らく映画音楽産業の中でポピュラー音楽シーンが形成された。しかし、近年のインディーズ・レーベルの勃興は、これまでのポピュラー音楽シーンとは違う新たな潮流を生み出している。さらにその流れは海を超えて、南アジア系移民の音楽ともつながり、ハイブリッドな音楽文化が形成されている。

一方、インド各地域のポピュラー音楽も、それぞれの歴史と文化に根差し、他地域の音楽に影響しあいながら、たくましく息づいている。そして周辺国に目を向ければパキスタンやバングラデッシュには、詩歌の伝統を汲むポピュラー音楽の文化が豊かに発展している。このように地域や国境を越え、南アジアのポピュラー音楽シーンは新たな時代を迎えているといっても過言ではないだろう。

一方、南アジア音楽文化の将来については、楽観視できない現状もある。社会問題や権力関係性において、どのような方向に向かっていくのだろうか。西洋主流のポピュラー音楽産業に対して、本地域のポピュラー音楽文化はなにを提示していくことができるのか。

南アジアのポピュラー音楽文化の諸相について参加者で分かち合いたい。

プログラム

13:00-13:05

オープニング(フィールドネットからの挨拶)

13:05-13:10

開会の挨拶・趣旨説明
井上春緒(キングスカレッジ・ロンドン)

13:10-13:30

軽刈田凡平(音楽ライター)
「レペゼンされる重層的なアイデンティティ」

13:30-13:50

拓徹(大阪大学)
「「自由レコード」の軌跡:インドにおけるヒップホップと政治」

13:50-14:10

井上春緒
「国境を超えて繋がる南アジアのインディペンデント音楽」

14:10-14:20

質疑応答

14:20-14:40

休憩

14:40-15:00

佐々木美佳(映画監督)
「劇中歌から見えるベンガル語ポピュラー・ソングの世界」

15:00-15:20

岡田恵美(国立民族学博物館)
「音楽とともに生きるナガ:紛争地域からインド・ロックの首都へ」

15:20-15:40

村山和之(和光大学)
「トランスするイスラーム聖者様の歌、その出自をめぐって」

15:40-15:50

質疑応答

15:50-16:10

コメント 岩谷彩子(京都大学)

16:10-16:55

総合討論

16:55-17:00

閉会の挨拶 井上春緒

問い合わせ先

井上春緒(企画責任者)haruo.inoue[at]gmail.com * [at]を@に変更して送信ください。