
嗜好品から見える社会
南北アメリカ、南・西・東アジア、北アフリカ、オセアニア、東欧を舞台に、嗜好品が人々をつなぎ、国家や政治の介入を受けている様子を描きます。嗜好品にスポットライトをあてることで新しい社会像が見えてきます。
南北アメリカ、南・西・東アジア、北アフリカ、オセアニア、東欧を舞台に、嗜好品が人々をつなぎ、国家や政治の介入を受けている様子を描きます。嗜好品にスポットライトをあてることで新しい社会像が見えてきます。
沓名弘美による綿臙脂、臙脂の研究の成果が、渡名喜はるみ先生による琉球紅型の復元に活用されました。ブータン、インド、中国雲南省にて現地調査を行いました。
本書は海外体験学習やボランティア活動、調査実習などを含むプロジェクト型学習に関わっている人類学者たちによるフィールド教育論です。「フィールドワーク教育」ではなく、「フィールド教育」としているのには理由があります。一般的にフィールドワーク教育といえば、フィールドワークという調査手法を教え育むことを意味します。しかし、本書の対象は、これではありません。本書が試みるのは、従来のプロジェクト型学習(PBL)に、フィールドでの多様な体験を通じて参加する学生の自己変容を促す、学びのデザインを付加させていくことです。 フィールド教育の目的とは、「〈なじみ〉の切断」(人類学者・佐藤和久の言葉)を経た空間において学習者が異和感を経験するなかで、自己省察を繰り返し、暗黙の前提を切り崩していくことにあります。これを本書では「自己変容型フィールド学習」と呼んでいます。本書では、6名の執筆者たちのフィールド経験をもとに、3つのコンピテンシーと称した人類学的な思考法の一端を学生に身につけてもらうための様々な手法を検討しています。(執筆者・箕曲在弘)
様々な地域における長期フィールドワークに基づく研究成果。複数の論考より成るセッション6巻とモノグラフ10巻の16冊のシリーズ本です。
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の雑誌『フィールドプラス』27号が2022.1、刊行されます。巻頭特集「デット-『負債/負目』研究の最前線」ほか、フィールドにまつわる記事満載です。
人類学や霊長類学などの分野の複数のフィールドワーカーによる論考を収めた論文集『わざの人類学』が京都大学学術出版会より刊行されました。
本書は、さまざまな形でのフィールドワークの中でも、「現地に暮らす人びととの生活空間の共有や直接的やり取りのなかに知識の収集・構築を試みる」参与観察に焦点を当てています。各章には、それぞれの執筆者らが、フィールドワークの中で考えたことや感じたこと、自他に向けて問いかけたことが赤裸々に書かれています。