フィールドワーカーから寄せられた地域別の現地情報です(2010-2015年頃)
バングラデシュ
1.外務省ホームページ 各国・地域情勢
バングラデシュ: http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/bangladesh/index.html
2.旅行情報(空港、ホテル、換金/TC、治安など)
空路
日本から首都ダッカのジア国際航空への直通便はありません。クアラルンプール、シンガポール、香港、バンコク経由の航路があります。
ホテル
日本人経営のバングラデシュ・トラベル・ホームズは、日本語によるホテルの手配その他が可能です。同じくウットラのドエル・ゲストハウスも奥さんが日本人で、ツアー等も日本語で手配可能。NGOやキリスト教団体にはゲストハウスを併設する所が多いようです。ダッカのゲストハウスの中で女性一人でも安全なのは、モハマドプールのYWCAやミルプールのBSFB(Bible Students Fellowship of Bangladesh)
http://www.bsfb.org/guest.house.php
現在、ボナニ・グルシャン・バリダラ地区では中級以上のホテルはどこも清潔・安全で女性一人でも大丈夫です。日本人の利用が多いのは、ホテル・サリナ、ワシントン・ホテル、クリスタルクラウン、クオリティ・イン、ザ・ウェスティン(ダッカ最高級、グルシャン地区)
またその他の地区の高級ホテルとしては、パン・パシフィックショナルガオン、ダッカ・シェラトン、ラディソン・ウォーターガーデン
換金
通貨タカ(2010年2月現在1.3円)。空港でも街中の両替でも円から直接両替できるので、日本から来る場合はドルを用意する必要はありません。1万円札・100ドル札以外の小額紙幣はレートが極端に悪くなるため、高額紙幣を用意するほうがベターです。空港はレートが悪くなります。CCは中級以上のホテル、アッパーミドルクラスのデパートであれば使用可能。地方は現金を用意。
治安
2009年1月の総選挙以降、治安が落ち着き、外務省の危険情報もチッタゴン丘陵地帯以外は「渡航の是非を検討してください」から「十分に注意してください」にレベルが下げられました。
夜間の一人歩きは避ける、人ごみでのスリ・痴漢に気をつけるなど、ごく基本的な海外での注意事項は必要ですが、治安は概ね悪くありません。ただし、女性一人で長距離夜行バスに乗るのはお勧めできません。最近、バングラデシュの友人が、リキシャやオートリキシャ乗車中にバッグをひったくられ、奪われたバッグを放さなかったために腕を切りつけられました。
3.医療情報
ダッカ:
日パ友好病院(Japan Bangladesh Friendship Hospital)、山形ダッカ病院(YDFH) 、愛知ホスピタル、以上日本語可。ワハブ・クリニック,バリダラ地区にあり外国人利用多い。
北部のマイメンシン県ジョイランクラとネトロコナ県ビリシリに、少数民族の運営するガロ・バプテスト病院があります。オーストラリアと日本から支援があるため医療技術・設備が整っています。
4.通信環境
インターネット
ダッカやチッタゴンなどの都市部にはインターネットカフェあり、中級ホテル以上ではインターネット接続可能。地方のインターネットカフェは日本語が読めないか、読めても打てない場合が多い。GrameenphoneやCitycellのモバイル用モデムを購入すれば、地方でもネット接続できます。
電話
現地にて携帯電話端末およびSIMカード購入可。日本の携帯でもGSM対応であればローミング通話可能。auグルローバル・パスポートGSMは、ダッカでも北部国境地帯でも通話とメールが可能でした。
5.ビザ、調査許可
ビザ
無料。シングルとダブルあり。バングラデシュ大使館で平日9:00~11:30に申請し、翌日以降の15:00~16:00に受領。必要書類は申請用紙(大使館HPから入手可)、証明写真(3.7mm四方)3枚、パスポート。
60日までの滞在なら観光ビザで特に問題なく調査可能(チッタゴン丘陵地区については不明)。アライバルビザは空港にて15日間のビザが発給される場合もあるが、頻繁に事情が変わるので日本にて取得して来ることをお勧めします。
調査許可
長期調査の経験がないので、どなたか追加してください。ただ「ジャーナリスト」や「フォトグラファー」と疑われるとビザ発給や現地でいろいろややこしい手続きが必要だという話です。地域の基礎データであれば、行政機関よりもNGOのほうがもっているのではないかと思います。
6.カウンターパート、来日経験のある研究者
7.大学図書館、アーカイブス、本屋
本屋
ニューマーケットやニルケットに集中。センサスなど政府刊行物を扱う店もあり、取り寄せ等も対応可能です。地図は制度のいいものは市販されていないので,必要であればBRDPなどに問い合わせることになります。
8.機材・資料の持ち出し、持ち込み
9.調査グッズの現地調達
文房具は一通り手に入りますが、GPSなどの精密機器は持ち込みます。頻繁に停電するので懐中電灯などを携行。時期によっては蚊や虫が多いので対策を。
10.日本人研究者情報/これまでの調査、科研
自然環境:
内田晴夫(農業技術研究機構)
歴史:
中里成章(東京大学)
政治:
佐藤宏(元アジア経済研究所)
開発・経済:
伊藤早苗(名古屋大学)、大橋正明(恵泉女学園大学)、長田満枝(東京家政学院筑波女子大学)、海田能宏(京都大学名誉教授)、ジョマダル,ナシル U.(立教大学)、坪井ひろみ(秋田大学)、谷口晉吉(一橋大学)、村山真弓(日本貿易振興会アジア経済研究所)、山形辰史(日本貿易振興会アジア経済研究所)
農業:
安藤和雄(京都大学)、藤田幸一(京都大学)
宗教:
外川昌彦(広島大学)
文化・教育・社会:
臼田雅之(元東海大学)、下澤嶽(平和構築NGOジュマネット)、 高田峰夫(広島修道大学)、西川麦子(甲南大学)、南出和余(日本学術振興会特別研究員)
人文地理:
石原潤()、溝口常俊(名古屋大学)
自然地理:
海津正倫(名古屋大学)
11.そのほか、各地域情報など
語学講座:
東京で学べるベンガル語講座は、早稲田奉仕園アジア語学講座、東京外国語大学オープンアカデミー、大学書林国際言語アカデミー、東方学院。
語学学習書:
竹内僚、タシン・ザカリア『会話重視!ベンガリを話そう〔CD、ローマ字発音付き〕』2008
町田 和彦、 丹羽 京子『CDエクスプレス ベンガル語 』 白水社、2004
ムンシ・K. アザド、ムンシ・R. スルタナ『基礎からはじめるベンガル語学習(with CD)』国際語学社、2005
奈良 毅(編)『ベンガル語会話練習帳』大学書林、1981
各地地域情報:
・中北部から北東部にかけての国境地帯
インフラ整備が相当遅れている。電気は通っていないが、太陽光は豊富なので、ソーラー充電器を持参すれば、GPS、ICレコーダー、携帯電話、デジカメ用の電池を大量に持ち込まなくてもすむ。 6~9月の雨期には、東西の移動が困難。悪路をバイクで移動するか、ハオール(氾濫湖)をボートで渡るしかない。