地域情報アーカイブ Area Information

フィールドワーカーから寄せられた地域別の現地情報です(2010-2015年頃)

ガボン

1.外務省ホームページ 各国・地域情勢

ガボン: http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/gabon/index.html

2.旅行情報(空港、ホテル、換金/TC、治安など)

治安

 近隣諸国に比べれば治安はよい方だと思われる。ただし、夜間の外出や人の多いところへの出入りを避けるなど、細心の注意を払って行動すべきなのは言うまでもない。

移動

 エールフランスで、日本-パリ、パリ-リーブルビル。昼に出発して翌日の夕方に着く。
 アジア系航空会社でヨハネスブルグまで、ヨハネスからリーブルビル。パリ経由より安い場合が多い。

換金

 通貨はCFAフラン(セーファーフラン:中央アフリカ銀行発行、1ユーロ=655.957FCFA)。
 ユーロが使える場所もある。町の中心あたりにあるBICIGでユーロからCFAフランに換金できる。

ホテル

 最高級はホテル・ライコ(旧インターコンチネンタル)、メリディアン(1泊65000程度)。
 日本人研究者はLouis地区に宿泊することが多い。
 Hotel Patio(1泊35000、無線LAN付)、Hotel Louis(1泊24000)、Hotel Eclipse (1泊28000)など。

3.医療情報

病気と薬

 入国に際して黄熱病の予防接種が義務づけられている。
 肝炎、破傷風、狂犬病、髄膜炎などの予防接種もしておくことが望ましい。
 マラリア蔓延地域のため、マラリアの予防/治療薬は不可欠のほか、抗生物質、解熱鎮痛剤、胃腸薬なども必須だろう。

施設等
・EL-RAPHA(病院)
Gros-Bouquet地区、近代的な設備が整っている。ゴリラにかまれた学生が入院していたこともある。

・Forestier(薬局)
大型スーパーMBOLO内にある。マラリアの薬を含め、ほとんどの薬が手に入る。

 その他、詳しい医療情報については、大使館の医務官に問い合わせること。

4.通信環境

 リーブルビルでは町のいたるところにネットカフェがあり、ホテルをの中にも無線LANが使えるものがいくつかある。地方都市では町にネットカフェが数軒程度。
 
 携帯電話は広く普及している。モデムを買えば、携帯電話のSIMカードを使ってネットに接続できる。

5.ビザ、調査許可

 入国前にビザを取得しておくことが必須。旅行代理店に依頼するか在日ガボン大使館で申し込む。3ヶ月まで取得可。代理店を通じて申し込む場合、取得には1週間強かかる。

 ビザ申請に必要な書類は、
・黄熱病イエローカード
・パスポート・航空券
・航空会社発行の旅程表
・顔写真(3.53.5)2枚(裏にローマ字で記名)
・所属機関の推薦状
 
<Gabonでのビザの延長手続き>
LibrevilleにあるDGDI(Direction Générale la Documentation et l’Immigration、以前はCEDOCと呼ばれており、現在もその方が通りがいい)でおこなう。

1日目:書類提出、審査まち
2日目:空き
3日目:午前、審査結果確認、手数料支払い。午後、パスポート受領。

滞在許可証(Carte de Séjour)
 2年間有効。長期滞在の場合は、こちらの取得が望ましい。提出書類は、
1.申請書(Demande de Carte de Séjour)
2.カウンターパート機関の代表者などからの推薦状
3.写真1枚
4.パスポート写真部分、今までのガボンのビザのページすべてのコピー

 申請してから受け取るまでかなり時間がかかることがある。2度目以降は楽で、上記書類と古いCarte de Séjourのコピーを提出すると約1週間で出る。ビザの制度は、きちんと整っているとは言いがたくコロコロと変わっている。また、外国人が多いため、DGDIは非常に混雑している。このことから、あらかじめ最新の情報を得て、余裕をもってビザ・滞在許可の手続きをおこなっておくことが望ましい。

6.カウンターパート、来日経験のある研究者

 京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科とガボン科学技術庁(CENAREST:Centre National de la Recherche Scientifique et Technologique)との間で研究協力協定が結ばれている。

 また、京都大学理学研究科とガボン熱帯生態研究所(IRET: Institut de Recherche en Ecologie Tropicale)との間で協定(convention de recherche)が結ばれている。

 IRETの所長、Ludvic Ngok博士(植物学)が2008年に来日、IRETの主任研究員Philippe Mbehang氏(獣医学)が2008、2009年に来日した。2010年にはIRETの研究員3名が研修で来日予定。

7.大学図書館、アーカイブス、本屋

 オマール・ボンゴ大学の図書館、国立図書館(Bibliothèque Nationale)など。設備が古く蔵書も豊富とはいいがたい。資料収集はフランスでした方がよい。

 本屋は、Hôtel Méridienの向かいにあるMaison de la Presseが便利。

8.機材・資料の持ち出し、持ち込み

 EMS、DHL(オフィスは郵便局の東側にある)などを利用。

9.調査グッズの現地調達

 リーブルビルではほとんどの日用品、調査備品が手に入る。ただし、電子機器、双眼鏡、テントなどは日本から持参した方がよい。

10.日本人研究者情報/これまでの調査、科研

JST地球規模課題対応国際科学技術協力事業「野性生物と人間の共生を通じた熱帯林の生物多様性保全」
(実施期間: 2008~2014年度; 研究代表者: 山極寿一(京都大学大学院理学研究科))
(詳細は、プロジェクトHP http://ape.chubu-gu.ac.jp/JST を参照)

11.そのほか、各地域情報など

執筆:松浦直毅

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