フィールドワーカーから寄せられた地域別の現地情報です(2010-2015年頃)
イラク
1.外務省ホームページ 各国・地域情勢
イラク: http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/index.html
2.旅行情報(空港、ホテル、換金/TC、治安など)
現在、イラクには渡航することが困難である。北部のクルディスターン自治政府を除いて、治安の問題から一般の観光ビザを取得することは困難が伴う。日本の外務省からは、「退避勧告」が出されている。そのうえで、現在入手できる限りの旅行情報は、以下の通りである。
空港は、バグダード国際空港、バスラ国際空港、クルディスターン自治政府内の国際空港などがよく利用されている。
ホテルはバグダード市内のパレスチナ・ホテル、ラシード・ホテルなどの一部の超高級ホテル以外は、治安管理体制、自家発電などの点で、危険が伴う。
通貨にかんしては、イラク戦争後に新たな通貨が発行されたが、2010年現在でも、米ドルが普通に使われている。ちなみに、現在、イラク・ディナールの価値は暴落している。
3.医療情報
1990年の湾岸危機、1991年の湾岸戦争後、イラクは長らく経済制裁を受けてきた。この間、医療設備の修復などが極めて困難な状況におかれ、2003年のイラク戦争後も、①医療設備の老朽化、②医療品の不足、③医師の決定的な不足、といった問題に悩まされ続けている。
そのため、先進国ではほとんど発生しないコレラなどの疫病が、毎年夏になると大量発生し、医療設備、医療品、医師の不足から、多くの人々がなくなっている。
4.通信環境
インターネット・カフェなどでは、インターネットを利用することができる。2003年のイラク戦争後には、衛星放送などが急激に受信されるようになった。さまざまな政治勢力が独自に新聞、テレビ、衛星放送、インターネットの情報などを公開している。
5.ビザ、調査許可
現在、日本人が取得できるイラクのビザは、短期商用ビザのみである。必要書類は、
①申請用紙(大使館のページからダウンロード) ②エイズ検査結果 ③写真 ④旅券 ⑤現地企業の推薦状 ⑥フライトスケジュール
である。
6.カウンターパート、来日経験のある研究者
・マフムード・カイスィー(バグダード大学歴史学部準教授)
・ムルタダー・アキーブ(バグダード大学歴史学部教授・学部長)
・サーディク・スーダーニー(バグダード大学歴史学部教授)
・ナディール・フセイン(バグダード大学歴史学部準教授)
・ワリード・ムハンマド(バグダード大学歴史学部準教授)
7.大学図書館、アーカイブス、本屋
図書館
バグダード大学 ・ムスタンスィリーヤ大学